梅雨明け最初の土曜日。
犬島の野外イベントやナインのS.L.A.C.Kでまわりがにわかに盛り上がる中、
俺は昼下がりの路面電車に乗って、ヨメと駅前へ。
高校時代からの悪友を迎えて一杯、じゃなくて目一杯呑む。
普段はなかなか出来ない昔話にも花が咲き、
夕方にはすでに千鳥足。
日本酒をポカリスエットみたくガブ飲んで、旧友を見送る。
大阪から来た彼は、新幹線で出張先の九州へと向かった。
いつもはどれだけ飲んでも、意識はしっかりしている俺。
しかしその夜、珍しく記憶を失くした。
目が覚めて、もし高校時代にタイムスリップ出来たとしても、
同じ道を辿って、今立っている場所に至りそうな気がする。